Lean Startup

#DontTalkAct

REPORT

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2023/09/12
認定式&講評

参加者の皆さんには、

「誰かの困りごとを解決するアイデア」をどのように社会実装していくか、それをスタートアップするのは?ということを、Lean Startupを動画学びながら、1分の動画として起案してもらいました。

3つの審査基準で、審査したファイナリストを発表し、講評いたしました。

WHY US(5点)
なぜ自分達がこれを提案するのか?その理由がメンバーにあるか?
STORY(5点)
課題解決の説得ストーリーがあるか?
EXPRESSION(5点)
情熱を持って伝えられているかどうか
プロジェクトオーナーの東北大学・工学部松下先生と、StartupBaseU18の森が、
ファイナリスト4チームについて講評させていただきました。

1位 新潟大学工学部チーム 瀨戸大貴さん 佐藤優真さん

佐渡島において、米農家さんが、佐渡市が行うお米の認証システム「朱鷺と暮らす郷」をとるために生き物の数を数える必要があるが、センシング技術で、スマホアプリでそれを簡易に数えられる仕組みを提供。

WHY US(5点)STORY(5点)EXPRESSION(5点)合計
444.3312.33

<講評>「生き物調査が農業従事者によって行われていることにびっくりしました!私の知っている限りの画像認識技術では、生き物の大まかな識別はできそうですが、細かい虫の種類までとなると佐渡の棚田に住む生き物に特化した機械学習が必要そうだなと思いました。 あとはどのくらいの精度を求められているのか次第で難易度が変わってくると思いますが、実装頑張ってください。 アプリで調査できることの良さは「識別が楽になる」「個体のカウントが楽になる」および「データが蓄積されてすぐに分析可能となる」ことかなと思ったので、実際に行われている手動での調査の負担を定量・定性的に明確にして、そこを解決できるアプリを作ってください!」(StartupBaseU18 スタッフ水門菜花)

佐渡の朱鷺米(我が家も食べてます)の認定制度を受けるための生き物数を目視確認から、センシングを利用してアプリで判別できるというもの。解像度高く課題設定がされていて、課題と解決方法がマッチしている。 今、技術的にどこまでできているのか、今、目視確認でのべ●●時間かかっていたものが、●時間で終わる、など実証実験をこのプログラムで行い、定量的に示せると良い。(StartupBase U18 森真悠子)

東北大学法学部 池田麻里子さん

免許返納した池田さんの祖母が実際に抱えている移動における課題について、シニアカーの課題を元にアイデアを提案しました。

WHY US(5点)STORY(5点)EXPRESSION(5点)合計
4.6633.6711.33

<講評>高齢化社会で今後も増え続ける重要課題で、それに当事者意識を持って取り組んでいてとても良い。シニアカーに車検を導入するという解決のアイデアだが、設定した課題を本当に解決するアイデアかどうか今一度、考えてみてほしい(プロダクト・マーケットフィット)。一般自動車の車検(車のみの整備の観点で提案しているのか?)を民間事業者が実施・強制することはできないので、なぜ、車検が必要だと思ったのか、そこへどのようにアプローチするのか、実現可能性を示したい。(StartupBaseU18森真悠子)

<講評>シニアカーはその不便さに対しての解決策になっていないというのが現状であり、代替手段を見つけられるとそこには大きなビジネスチャンスがあるのではないかと感じました。 免許返納を促そうとしている自治体がタクシー割などで対応しようとしてますが、それだけでは返納率が上がらず苦戦しています。言い換えると、高齢者が免許がなくとも暮らせる社会はおばあちゃんも楽だし、自治体もハッピーになる(ビジネスの可能性が2方向にある)ものだと思います。 おばあちゃんの代わりに運転する類のものは二種免許の関係で日本は法的にやりづらいので、おばあちゃんの移動の目的を持って行ってあげるという方向性もアイデアとして考えてみるといいかもしれないな、と思いました!(StartupBaseU18 吉村卓也)

山形大学 人文社会科学部チーム 稲妻明優子さん、大山彩華さん

店舗で洋服購入時のコーディネイトの課題を当事者として解決するアイデアを提案。

WHY US(5点)STORY(5点)EXPRESSION(5点)
3.3333333334411.33

<講評>高校生からもコーディネイト関係のアイデアが開催のたびに上がってくるので、同じ課題を解決したいと思っているはずなので良いテーマ。また、店舗における利用シーンも明確に提示されている。ただし、これから実現可能性をどのように示すか、そしてそのアプリを有料で利用するのは、エンドユーザなのか、店舗(販売員)にヒアリングをしてなのか、ビジネスモデルを説得力を持って示さないと、高校生と同じアイデアレベルにとどまってしまうので今後の調査・ブラッシュアップに期待します!(StartupBase U18 森真悠子)

<講評>課題、共感できます! 「試着室で自分が持ってるあのチノパンと合わせるとどうなるだろう?」とかって不安になることが自分もよくあります。ただ、自分が服を購入する頻度は限られているし、お金を払ってまで利用したいとは思わないかもしれないなと感じます。 一方で、お店の試着室で「自分が持ってる服とマッチするかわからないからやめておこう〜」となってしまったことは何度かあり、それは店からすると大きな機会損失です。ビジネスモデルをB2Bに寄せることによって、マネタイズが可能になる可能性を感じます。 参考になりそうなリファレンス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000011269.html
(StartupBase U18 吉村卓也)

東北学院大学・岩手大学・早稲田大学混成チーム

五十嵐太郎さん、佐々木二千斗さん、大平剛右さん

対話において相手の本音や深い語りを引き出すための対話カードを提案
WHY US(5点)STORY(5点)EXPRESSION(5点) 合計
3.672.333.679.67

<講評>学生と社会人の懇親の場だけでなく、採用面接やビジネスなど本音で喋りたいのに相手の声が引き出せない喋れないというシチュエーションは多分にあるので、とても面白い課題設定です!ただ、高校生に対してこれを授業として届ける場合、何かしら相手に学び取ってもらうエッセンスが必要です。そこをこれから作っていく必要があります。例えば、映像にもある「ホンネカード」を何パターンか作り、実験して検証する必要があります。ワークショップなどで使うカードは発売されているものが何種類もあるので、カード自体を購入する人がいるかどうかを検証してもいいかも。(StartupBase U18 森真悠子)

<講評>解決策としての本音カードを用いたコンテンツは面白そうだと思ったので、その作ったカードを使ってどのくらい本音を引き出すことができるか実験してみて欲しいです。カードの内容がめちゃくちゃ重要だと思います。ビジネスとしては、カードゲームにお金がかかるのか、カードゲームとファシリテーター代にお金がかかるのか、誰が払うのか(お店?参加者?)が整理されると良いと思います。(StartupBase U18 水門菜花)